帰国後の戸惑いを予想する−「#一時帰国あるある」

 先日、こちらに住んでいる日本人の知人から、「一時帰国あるある」というTogetterがおもしろいから見てみたら、と紹介されました。これは、海外に住んでいる日本人が日本に一時帰国する際に感じた日本の素晴らしさや生活上の違和感について、思いのままにつぶやいているものをまとめたものです。

  • #一時帰国あるある まとめ

#一時帰国あるある まとめ - Togetter

 確かにそうなるだろうなあというものが多くて、思わずうなずいてしまいます。ご飯がおいしいとか、店員の対応が親切とか、夜歩いても安全とか、ポイ捨てが無いしトイレも清潔であるとか、みんな綺麗な格好をしているとか、外国で暮らすと日本の良いところが改めて認識できるわけですね。

 もちろん、皆さんがたくさん挙げているように、違和感を感じることも多くあるようで、それについてはちょっと構えてしまいますが…。自分が多分戸惑うであろう事柄を予想してみると、主だったところはこんな感じでしょうか。

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1)店員さんの挨拶が型にはまっている
 「いらっしゃいませ〜」と声をかけてはくれても、こちらから「Hi」みたく返事をすると怪訝な雰囲気になるでしょうし、目を合わせたり、レジで世間話をするなどといったことをしてしまうとかなり浮くでしょうが、ついやりそうで怖いですね…。あとは、店員さんがとても真面目なことが懐かしく感じられると思います。こちらだと普通にFacebookしたりおしゃべりしたりしてますからね。

2)自分の身なりがラフすぎる
 多分外に出る際のハードルが低くなりすぎていて、場にそぐわない服装であちこち出かけてしまうことが怖いです。あまりにラフ過ぎると不審者に思われたりするかもなので、周りの様子を見ながらよく気を付けないと…

3)電車の中が静かすぎる
 こっちだと、乗客が普通に会話をしているのはもちろん、子供が泣き叫んでいたり、携帯で話していたりと、電車の中はかなりの騒音空間です、あと物を食べていたりする人も多いです。でも日本の電車はとても静かで、あまり会話もなく皆さん新聞や本、携帯をいじって過ごしているはずなので、そこで僕が知り合いとおしゃべりなんかすると、迷惑に思われるんだろうなあ、と思いますね…。

 携帯電話もつい使ってしまいそうです。というか、電車内では完全な静粛にしなくてはいけない決まりなんてないはずですから、電話で話しても小声ならば良いように思うのですが、何でダメなんでしょうかね?電波の影響?でも実際に携帯のせいでペースメーカーが止まった事件なんて聞いた事がないし、あれは根拠薄弱のように思うのですが…

(と思ったら、こちらの記事に総務省調査の結果などを含めた詳しい解説がありました。やっぱり、ほとんど現在では危険性が無いレベルになっているんですね。)
「携帯電話が心臓ペースメーカーを誤動作させる」という話 | ガジェット通信 GetNews

 そう考えると、この携帯の件以外にも、みんながみんなに厳しいがために必要以上に不便になってしまう事が、日本ではたくさんあると思うので、それにいちいちイライラしてしまいそう。例えば、改札でちょっと引っかかってしまった人をみんなが冷たい視線で見るとか…誰でも失敗ぐらいあるでしょうから、大目に見ればいいのになあ、と。まあDemandingな国民性なんですよね…それが便利で正確な社会を作り上げている秘訣であることもまた事実だとは思いますが。

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 あと考えられるのは、身振り手ぶりが大きくなっていて会話の相手に引かれるとか、道を歩いていて何でも思った事を口に出してしまうとか(こっちだと誰も日本語を理解しないので…)、言葉遣いがおかしくなるとか、すぐに「Why?」みたいに聞き返してしまうとか…そう考えると心配事がたくさんありすぎます(笑)

 まあ、そんなときに相手の反応を見るのも一つの楽しみと考えてしまって、気楽に行くしかないですかね。しかもこのTogetterでも皆さんおっしゃっているように、一週間もするといつの間にか日本社会に順応してしまうようですし。やはり幼少期から身についた文化の影響は強烈なようです。

 そんなこんなも含めて、結局のところ、帰国を楽しみにしています。最近はもうすっかり気分が日本に飛んでいて、英国のことなんて全然関心がなくなってしまっているのですよね…留学日記を騙るこのブログ的にはそんなことでいいのか、とお叱りを受けてしまいそうですが。