休息

最近は全然ブログを更新できなかった。レポートや色々なことがあったこともあり、あまり落ち着いて物事を考える時間がとれなかったということか。しかもその間に他の留学生の方々のブログなどをいろいろ拝見したが、詳細な国際関係の分析や大学での専門の話、美しい写真など素晴らしいものばかりで、なかなか自分が何を書いていけばいいか迷ってしまったり…とはいえ、書きたいことを書くしかないのだろう。

実際、書きたいことはたくさん集まっていて、ネタ帳みたいなものに書き溜めているのだが、ブログは意外と記事にするのに手間と時間がかかる。もしTwitterだともっと素早く発信できるのだろうが、あれは正直あまり好きになれない。思いついたことをさっと発信してしまうことが、思考の深みを奪っているような気がするので。もっとも、即座に深い思考ができるほどの方であれば良いのだろうが、自分だととてもそうはいかない。かといってFacebookだと、実名だからあまり尖ったことは言いにくいし…。

自分にとってのブログの役割を考えてみると、何か思ったことを自分のためにまとめて整理する、ということになるのかと思う。それを多くの方々に見ていただき、もしご意見などいただければ嬉しいし、何かのご参考になれば幸い、ということか。なんとも独りよがりだけども、これからも細々と、できればより深みを持って、やっていきたいと思う。

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イギリスに来て半年が過ぎ、さすがに大分こちらでの暮らしに慣れてきた。カルチャーショックには何段階かあって、始めはすべて元の国の方が良いと感じ、次に滞在国の良いところばかりが目につくようになる。その後落ち着いて来て、ようやくバランスのとれた見方ができるようになるそうな。その考え方で言うと、自分はいまは2段階目から3段階目への移行期間だと思う。

日本(人)はガラパゴスだとか、閉鎖的だとか、コミュニケーション能力が低いとか、色々なことが言われているが、それも一つの個性としてとらえれば、もっと大きな視点で、物事が考えられるようになる。大学が始まった頃はまさに第2段階に入ったところで、イギリスの良いところと日本のダメなところばかりに考えがいっていたが、いまでは少し落ち着いてきたし、外国人(特に西洋人)との関係でも、変に日本人である自分を過小評価して、英語の劣等感も加わって、ちょっと卑屈な感じでコミュニケーションをとろうとしていた以前よりは、多少それなりに割り切って考えることができるようになってきたと思う。もともと生まれ育った文化が違うのだから、歩み寄る努力は必要でも、一方的に向こうに合わせる必要は無いんだ、と(これがビジネスでの交渉ごとになると、そうも言っていられないのかもしれないが)。

やはり留学はとても興味深い、得難い体験なのだと改めて思う。今後もこの留学体験によってどんどんと考え方が変わっていく自分であってほしいし、それを楽しみにしている。


<写真コーナー>

  • テムズ川にかかる数多くの橋の一つ、ミレニアムブリッジ。2000年6月に完成したものの、揺れがひどくわずか2日で閉鎖、対策を施した後に2002年に再度供用開始したという曰く付きの橋。この対策に東大の藤野教授が招聘され、尽力されたというのは有名な話…なのかな。まあ写真を見ていただけるとわかるように、とても変わった形で見るからに揺れそう。



  • 日本から来た知人(以前その辺りに住んでいた方)に案内していただき、コッツウォルズ地方を一日かけて見てまわってきた。さすがに風景は絶品。




  • そのあと訪問したカーディフ城も素晴らしかった。城自体もさることながら、高めのチケットを買うとウェールズなまりのガイドさんが案内をしてくれるのだが、そこで聞けるカーディフの歴史の話がとても興味深かった。




  • とても美しいフラクタル様の野菜。ブロッコリーやカリフラワーの仲間で、「ロマネスコ」みたいな名前だった記憶が。味はまさにカリフラワーって感じで特段の癖はないが、食感がちょっとぼそぼそしている。まあ、ブロッコリーを食べた方が格段においしいから、もう買わないかな(笑)